35周年記念 すがはらやすのりコンサート | |||
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プログラム | |||
プログラム内容 | |||
後日、いただいた彼からのおたよりです。 | |||
すがはらさんのこと |
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身辺情報の欄にもふれたが、 すがはらさんと知り合ってからずいぶん日が経った。 しかし、このことにふれないではおれない。 2000年、彼のコンサートを武道館に聞きに行った。 しっかりアレンジされた音楽を堪能させていただけるとの期待があった。 もちろん、裏切られたのではない。 ただ、僕がそれ以上に感動させられた場面がある。 すがはらさんがそれまでのバックバンドをともなわず、 さらにはほとんど拡声装置を使わずに、あの会場で歌いきったことだ。 歌はしっかりとした輪郭のままに隅々にまで届いた。 観客席は、むしろ静寂につつまれていた。 そして歌だけは、たしかにあった。 彼の才能をもってしたら当然のことと、言うのだろうか。 それはちがう。 歌をもって心を届ける使命感の強い彼が受けていた重圧は想像に難くない。 あえてそれに挑む姿を見せていただいたことに感謝している。 武道館ライブの直後、僕はすがわらさんに、手紙を出した。 もちろん、あの“す”の歌に心打たれたということを書いた。 その勇気に感謝していると書いた。 というのは、会場の大きさはちがうけれど、 僕は名古屋のしらかわホールという数百名規模のホールで、 すのまま歌うことになっていた。 『しずかなまつり』という題名のレコーディングコンサートだった。 いつか聞いてもらえるときが来るかも知れない。 (及川記) |
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