日々のこと 45
携帯デジカメnikki vol.2
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 好評につき、再び携帯電話のデジカメで撮ったものを見ていただきましょう。誰にコウヒョーだったのだと、聞かれても困ります。『好評につき』←いい言葉です。
 

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  その後、あの気まぐれなカワセミはというと、ある暑い日、またやってきた。けなげなおっかけカメラマン(左)が一人だけついに、カワセミ(画面左上の水面に突き出た枝の上にある点がそれ)の姿をフィルムにおさめたのである。
 しかし、運というものがどれだけ大切なものか。
数十人のおっかけカメラマンがクーラーの中、自宅待機しているこの日、通りかかったハイキング姿の女性(右)は、このカワセミ様を、せいぜい3倍ズーム程度のデジカメではあるが撮ることができたのである。
 なんのことやらわからない人は、ぜひ日々のこと43を見てから戻ってきてほしい。でも戻ってきて、だからなんだトカいわないでほしい。
 

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 難しい漢字を使うという手は、看板としては印象的という意味で有効なのかもしれない。
 ここでの話しは看板ではなく、漢字の方である。ともづな、と言うこの漢字は辞書で見ると、俗字も載っている。俗字というのは、単なる書きマチガイが定着することもあるようだ。よく見ていただきたい。この看板の字は、正字でも、辞書にある俗字でもない。つくりの上部が微妙に違う。あげあしとりが目的ではない。
 僕が、使っている漢和辞典は角川漢和中事典、昭和42年73版発行1,100円である。大学生のころ、まともに教科書も買わなかった怠け者にしては珍しい買い物で、その上、あしかけ40年使い続けていることになる。その間数冊の漢和辞典を購入した記憶はある。それが結局この辞典に戻ってしまう理由がある。それは、音訓索引が充実していて楽しいのだ。書けなくても読める漢字が、ワープロ、パソコンのせいで増えているという。ヨメリャイイジャン、マダ・・・。

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 よくある街の珠算塾の玄関である。何度か通りかかったことがある場所だ。その日は何かが僕に訴えかけてきた。写真右下に白線で囲っておいたが、一枚のお知らせがあった。
 教育の現場を象徴する、どことなくモノガナシイ印刷物であった。ところで算盤は現在でも右手で珠をはじかせているのだろうか。僕はとうとうはじくほうが、暗算より遅いまま終わってしまった。もし算盤の人気が落ちているとすれば、案外こんなレフトハンダー・ハラスメントも一因だったりして。
 

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 八月、横浜繁華街。毎年恒例の氷彫刻コンテストの一こま。何十もの氷柱が路上に数米おきに並べられている。彫刻家は一斉に特製ののこぎりやのみをふるっていた。僕ら見物人は、その涼しげな風情にみとれているだけだけれど、何しろ時間との戦いもあり、真剣な面持ちである。ところで、審査員はというと、採点表を持って数百メーターの距離を汗だくになって見回っていた。こちららも時間との勝負であることはおなじである。もっとも表彰式のころに作品が残っているとは限らない。
 見物人のうち約一名は、のんきに携帯カメラで撮影しながら、不用になった氷のかけらを拾って、疲れた脚の筋肉に押し当てていたりなぞしていた。

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