2005/10/20

「糸田ともよを歌う」 SONG/及川恒平
日時 2005年10月20日(木) 開場pm6:40 開演pm7:00
会場

中森花器店 札幌市中央区北4条西27丁目1−30 

コンレポ by AZUKI
恒平さんのライブ、3度目の中森花器店。
このスペースには、不思議なものがいて
歌うもの、聴くものに魔法をかける・・

札幌の詩人糸田ともよさんの短歌集「水の列車」
その世界にすっかり魅了された恒平さんが、
「水の列車」の中の短歌をソングに作り変えた。
今夜はそれを歌うのだ。想像しただけでゾクゾク
怖いような期待と覚悟で中森花器店の扉を開く。

今回は、店舗に隣接したコンテンポラリーという
真っ白な壁に囲まれた小さな空間がライブ会場。
扇型に並べられた椅子の中心に恒平さんが立つ。
糸田ともよさんも隅の椅子に控えめに着席して
静かにライブがはじまった・・・

観客は、30名ほどだったと思う・・
皆、息を飲んでいるようだ・・
かすかな緊張感のなか、
恒平さんが歌う。
第一部 その日、歌いたいと思ったものを・・

赤馬夜曲、誰かが死ぬと風が吹く、・・・・

第二部 糸田作品から・・・

イメージをもらって作った恒平さんの言葉によるソング

地下書店、歌う川、・・・・

糸田さんの言葉そのままをソングにしたもの
空の扉、薬箱・・・・・ほか

その日、参加者全員に「小人の枕」がプレゼントされた。
親指ほどの可愛らしい枕はひとつひとつ、ともよさんの手作り・・
枕カバーが包帯・・というところが糸田ともよなのだ。
小人の枕からは森の匂いがした。
案内葉書
  
関連ページ
歌のはなし73
2005年10月 
 突然のご案内をさせていただきます。
詳細は、今日きまりました。
歌集「水の列車」の作者、糸田ともよさんの出生地、札幌でぼくの念願のライブです。
今のところ、ぼくをふくめたごく少数の念願でしかないでしょうけれど。

 ぼくが歌集「水の列車」に出会うまでの道順も、それなりに劇的ではあるのです。
でも、その後の展開は、もっと刺激的であると言ってはばかりません。
作業としては、ようするにSONGづくりではあるのですが、
たぶん、中森敏夫さんのいうところの
“オーバーフェンス”のひとつのスタートではあるといえるでしょう。

 すくなくとも、ぼくが属するとされるフォークソングの分野には、
あまりない展開だと思います。
 そうして、糸田ともよさんの属するとされる短歌分野にも、
あまりないのではないでしようか。
 つまり“オーバーフェンス”なのです。

 ただし、バックネット裏に越えてしまうこともあるかもしれません。
本人だけがフェンスを越したと錯覚するわけです。
 それを思うとぞっとします。
10月20日、中森花器店にかならず行こうと、いま自分に言いきかせています。

                               2005年10月  及川恒平

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