ゆきのこねこ
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歌のはなし |
曲名 |
公表作品 |
作詞者 |
作曲者 |
084 |
ゆきのこねこ
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地下書店
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糸田ともよ |
及川恒平 |
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C G7 C ・ D7onA/C
ゆきの こねこ ちいさな こおりの つめたて て
C F F・G7/C C
つかのま めじりに つかまって た
C Am7・G7/C
はだに ふれると しぬのね こ ね こ
F Am・G7/C C ÷
ことばもゆきの ゆきの よ う に
C G7 C ・ D7onA/C
ゆきの こねこ わたげの しっぽを さかだて て
C F F・G7/C C
ページの すきまを すべっ て く
C Am7・G7/C
てをさしだすと しぬのね こ ね こ
F Am・G7/C C ÷
ねがいもゆきの ゆきの よ う に
C G7 C ・ D7onA/C
ゆきの こねこ ふりこの こころに じゃれなが ら
C F F・G7/C C
ゆれて ゆられて ねむり こ む
C Am7・G7/C
みつめすぎても しぬのね こ ね こ
F Am・G7/C C ÷
きおくもゆきの ゆきの よ う に
C G7 C ・D7onA /C
ゆきの こねこ まっくら さみしい てんまど に
C F F・G7/C C
あしあと たくさん ひから せ る
C Am7・G7/C
はだに ふれると しぬのね こ ね こ
F Am・G7/C
ことばもゆきの ゆきの よ う に
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歌集「水の列車」は大きく四つに分かれている。
すなわち、水の列車、幻想烽火、胎内懐疑、幻影肢、である。
各章はさらにいくつかに別れていて、それぞれが数首の歌で成り立っている。
たしかに、そのように構成されているのだけれど、
この歌集は、もし分けられていなくても、とりあえずぼくには、不都合はない。
一遍の長編詩として読めるからである。
それはさておき、雪のこねこ、七首。
糸田ともよの歌集をSONGにした最初のものは、歌う川、である。
そこそこの手応えがあったが、
作り続ける前に、自らに言い聞かせたことは、
同じ手法では次を作らないということ。
どれほどの意味があるのかを自覚してきめたのではないが、
結局そうやってCD「地下書店」ができた。
雪のこねこは、
4首目の一部分と、7首目の歌をぼくが構成しなおして、
SONGの1コーラス目ができあがった。
この曲の場合は、それを糸田に聴かせて、
つづきを考えてもらうという手順だった。
2,3コーラス目はすぐにメールでおくられてきた。
手応えを感じて、4コーラス目をつくってほしいと、
ぼくはすぐに返信した。
こねこを具体的な場所で、具体的に動かしてほしい、
とつけくわえた記憶がある。
雪のこねこと、songゆきのこねこ歌詞を下に載せる。
ぜひ、比べて読んでほしい。
何を捨てたのかを読み取ると、
短歌に何が必要とされているのかがわかる。。。 |
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糸田ともよ歌集「水の列車」から、雪のこねこ 七首(本来縦書き) |
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熱高きわれの額にのっそりと雪のねこ座り詩のように沁む
雪のねこの心音は杳(とお)いハノン 蒼い下絵の階段(きざはし)を駆け
隙間から吹き込む雪との縁(えにし)など想えばさらさら喉も崩れて
祝うべき枯渇? ことばも雪のように肌に触れると死ぬのね、こねこ
観念の朧夜たゆたいおそろいの頭蓋の碗に雪を盛るゆめ
蕾ふくらみしずかにこわれていく午後の幻聴はるかな天のチェンバロ
雪のこねこ小さな氷の爪立ててつかのま目尻につかまっていた
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「ゆきのこねこ」 作詞・糸田ともよ 作曲・及川恒平 |
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ゆきのこねこ
ちいさなこおりのつめたてて
つかのまめじりにつかまってた
はだにふれるとしぬのね こねこ
ことばもゆきの ゆきのように
ゆきのこねこ
わたげのしっぽをさかだてて
ページのすきまをすべってく
てをさしだすとしぬのね こねこ
ねがいもゆきの ゆきのように
ゆきのこねこ
ふりこのこころにじゃれながら
ゆれてゆられてねむりこむ
みつめすぎてもしぬのね こねこ
きおくもゆきの ゆきのように
ゆきのこねこ
まっくらさみしいてんまどに
あしあとたくさんひからせる
はだにふれるとしぬのね こねこ
ことばもゆきの ゆきのように |
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Copyright©2001-2003 Kouhei Oikawa(kohe@music.email.ne.jp)
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