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4/4 オリジナルキーは 憶えていません。 僕のキーです。 そして、 実はコードも 忘れていました… |
E F♯m A E 名前の無い 君の部屋に E F♯m A E ÷ さびしい顔の 人形が いっぱい F♯m ÷ E ÷ F♯m ÷ E ÷ 人形に なりすしまて もう少し おしゃべりして A ÷ E ÷ だからタバコの煙が 絶えない A ÷ E ÷ だからひとり笑いが 絶えない E F♯m A E 名前の無い 君の部屋に E F♯m A E ÷ 白い 大きな キャンバスがある F♯m ÷ E ÷ F♯m ÷ E ÷ いつまでもそのままだね 絵具を持っても 泣き出しちゃうし A ÷ E ÷ 天井がモビイルみたいに 揺れて A ÷ E ÷ 君は突然窓を 開ける E F♯m A E 名前の無い 君の部屋に E F♯m A E ÷ 恋の幽霊が 漂っている F♯m ÷ E ÷ F♯m ÷ E ÷ 幽霊に なりすまして もう少し 遠くはなれて A ÷ E ÷ なぜほうっておくのか 黙っている A ÷ E ÷ 君がわかるような 気がする C♯m7 ÷ G♯m7 ÷ お湯がわいた 話が立ち止まり C♯m7 ÷ G♯m7 ÷ ほんの少しばかり 二人は油断して C♯m7 G♯m7 B7 ÷ しびれたあしを 撫でる E ÷ rit. “コーヒーが入ったよ” |
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この歌をこのコーナーで取りあえげてほしいとのリクエストをいただいた。 鹿児島に在住のTさんと言うデザイナーの、そのメールには、 学生時代に、当時出始めたばかりのラジカセに録音して、 練習しては自分でも歌ったもののひとつだったと書かれていた。 最近、思い出してこの歌を口ずさむと、ご家族が喜んでくれると、メールはつづいている。 |
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『名前の無い君の部屋』に書かれた風景は、僕が実際に目にしたのかは別にして、 当時の若者の恋の心情を書いたものとして、一定の評価をもらったのだと思う。 ただし、作った当人はいたってのんきに書きなぐっただけであり、 時代がどうのなどとは、およそ考えていない。 僕だけでなく、あの時代のシンガーソングライターたちは おしなべてそうだったのではないかと思う。 Tさんが懐かしく思い出し歌うのも、 あの時代のにおいを、この歌に感じるということも、小さくないだろう。 いや、初めてその歌を聴いた時代をを懐かしむための、導入剤として、 それそれれ、歌があると言ってもいいかも知れない。 |
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もう少し、この歌の世界にフカイリしてみよう。 アパート一間の暮らしは、若者にとって普通のことだけれど、 その特徴は、ひと部屋に住人のすべてがあるということだ。 わかりきった事実だが、 そうすると何がおきるかというと、本人以外の顔が持ち込まれるのだ。 ポスター、写真、あるいは、部屋の隅にほうられている雑誌の表紙、などなど。 そして女性であれば、あるいは人形、ぬいぐるみ。 女性であればと書きつつ、今これを書いている部屋の中を見回すと、 二体の人形と、ふたつの小さなぬいぐるみを発見。 僕の場合もらいものではあるけれど、オトコの部屋でも意外ではないのかもしれない。 |
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そうして、コーヒー、煙草。 コーヒーは、味わうためといよりもっと別の役をこなしていたようだ。 たとえば、喫茶店で長話をするためのバイプレーヤーとして。 ジャズ喫茶では、読書のしおりがわりに。 その延長上に、若者たちのそれぞれの部屋にも、コーヒーは、 そんなあり方をしていたのではないだろうか。 『嫌煙権』とかいうマナーだかホーリツだかに一斉攻撃されている煙草は、 現在よりずっと、重要なポジションをしめていた。 コーヒーと同じように、アイノテとしての存在価値はもちろんだけど、 大人であることを、自ら確認するためのものとして。 あるいは、人前で帽子や靴などをちょっと意識するのように、 ささやかなおしゃれの小道具として。 もうひとつ、自分の思想t“性”の確認材料として。 かな? |
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