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4/4 Key=Bm |
どこへ 海へ 木々の 奥の 風に 触れた 指が すこし 透きと お る どこへ 海へ 晴れた 街の 枯れて 落ちた 花が そこで ひなた ぼ こ どこへ 海へ 夜の 本の 耳を 澄ませば 汽車が 沖を 目指し て る どこへ 海へ… |
Am×anytime Am ×anytime Am ×anytime Am×anytime |
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歌のはなし31『この世、花の日』に続いて、 ここでもまず野坂作品『こおろぎ』にふれておきたい。 上の写真も僕の“100円ショップ”装置による照明によりデジカメで撮影したものである。 ただし、この写真もまたCDアルバムには使用しなかった。 理由は『しずかなまつり』以後の物語を、 僕がこの写真で作ってしまったこともあげられるかと思う。 思い返してみると、ともかく夢中で撮影作業に取り組んでいた僕であった。 白状すれば、“こおろぎ”を水没させて撮影しようかとも考えたほどなのだ。 これはもちろん野坂さんには内緒というか、コッカ機密に近い。 それほどまいあがっていた。 今この写真の『こおろぎ』をみると、作品の平面がかなたにひろがり、 やがてうみへたどりつけるような気もするけれど・・・ |
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曲の構造。 レ(E)―ド(D)―シ(C)―ド(D♯)―と 2小節単位でトップノートが動くほかはBmが延々つづいていく。 そして、これがミソなんだけれど、 たとえば『どこへ』という一言で全部息を使い切るので、音の長さは息のつづくかぎり、 つまりAnytimeというわけだ。 実際にはすべてのフレーズを限界まで息を使っているわけではないけれど、 そんなつもりで歌いだしているは確かだ。 ムジカーザのライブ録音のとき、立ち会っていたどなたかの感想。 苦しくて、自分が窒息しそうだったと・・・ この曲に限らず、あの日の“立会人”のかたがたにとってはとんだ災難だっのか。 あとで聞き返してみると、ウォン氏はピアノなのだから、 物理的にはどこまでもレ―ド―シ―ド― レ―ド―シ―ド―と繰り返せるはずなのに、 ところどころ深くブレスしているような箇所がある。 彼も息をしながら演奏しているのがわかる。 |
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歌詞について。 やけに短いけれど、これで曲の長さは8分ほどだから、 各フレーズどれだけひっぱっているか、ピアノだけの部分もかなりあるとはいうものの、 まだ聞いていない方は想像していただきたい。 歌によっては、歌うたびに自分の描く景色が変わるものも、少なくないけれど、 この歌は毎回、比較的安定している。 つまり、僕の中では子供のころから見ているけっこうポピュラーな風景なので、 変わりにくいのだろう。 使う場面としてはおかしいけれど。俳句の方たちの、ウゴカナイとかいう表現が近い。 ぼくにとってはウゴカナイ場面なのだと思う。 ところで、あなたなら、この歌の中でよんでいる本はなんですか。 2004/3/24記 |
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