曲名 公表作品 作詞者 作曲者
 026   出発(たびだち)の歌   EP(上条恒彦+六文銭) 『引き潮』及川ソロ   及川恒平   小室等 
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オリジナルのキーは
なんだったのか
すっかり忘れています。
この頃
「まるで六文銭のように」
などで歌う折には
たしかGです。タシカ・・・
また前奏、間奏の
コードは実は違います。
タシカ・・・
(前奏) G Am7 G Am7  G Am7 G ≒

 G   D7   G      D7      G     ≒
乾いた 空を  見上げて いるのは 誰だ
G    G△7  G7      D7    G/D7  G 
お前の 目に  焼きついた ものは 化石の 街

Bm   ≒    C/C△7  Am7/G 
愛の かたちが  壊れた  ときに
Bm    ≒      C/C△7  Am7/D7  D7
残された ものは  出発の   歌

C   G   C    G    B♭   G   ≒
さあ 今   銀河の 向うに 飛んで ゆけ

(間奏) G Am7 G Am7  G Am7 G ≒


 G   D7   G      D7      G     ≒
乾いた 空を  見上げて いるのは 誰だ
G    G△7  G7      D7    G/D7  G 
お前の 耳を  塞がせた ものは  時計の 森

Bm   ≒    C/C△7   Am7/G 
自由な 日々が 失われた 時に
Bm    ≒      C/C△7  Am7/D7  D7
残された ものは  出発の   歌

C   G   C    G    B♭   G   D7
さあ 今   銀河の 向うに 飛んで ゆけ

C   G   C   G  C   G  C   G 
さあ 今   宇宙 に   さあ 今  未来 に
C   G   C   G  C   G  C   G 
さあ 今   宇宙 に   さあ 今  未来 に
B♭     G 
飛んで ゆ け

 「出発(たびだち)の歌について書け」と直球が来たのは実は過去に記憶がない。
たいがい作曲の小室等がその任をおっていたからだ。
やっとのチャンスなので、作詞者としてぜひ書いておきたいことがある。
これが最後かもしれないのだし。
 
 あの歌のサビは"銀河の向うに飛んでゆけ〜"だと憶えているだろうか。
そう"飛んで行こう"ではない事に注意してほしくて、今、しつこくなっている。
つまり、「飛んでいけば?僕はここでマッテルカラ」という意味なのは自明の理だ。
 
 にもかかわらず結婚式や卒業式で歌われていた時期もあった。
僕はみょうな気分で事態を見守っているしかなかった。
むすばれたのち一方がどこかに行ってしまい、
他方が冷やかにそれを見ているなんて事になった時、
うたった歌がふと蘇えったりしないのか。
正確な意味をともなって…。

 また、生徒たちよ、どうでもいいから早くドッカに飛んでってくれという
先生たちだけがうれしい歌だと、直にバレルこともありえたのだ。
 とはいえ、なぜか堂々と世の中を突っ走っていく「出発の歌」に
見とれてもいたのだった。
印税も入ったし。
 流行歌というものは、うけそうな言葉に耳がいくのは当然の反応だ。
車の音やらパチンコ屋やらの、それら街の諸先輩に負けまいと体を張っているウタに、
それ以上望むのはコクなのだ。
化石の街や時計の森がどうしたとか、寝言をいっている場合かッテンダ。
 フクミとかヒネリとか期待するほうがおかしい。そうだおかしい。
 
 だから今後、僕や小室等がおめでたい席でこの歌をうたっても、
変にいろいろ訊ねないようにしてほしい。
 できれば、死ぬまでそっとしておいてほしい。
 「うんうん、分っているよ」なんて、ほほえんでくれたら最高だ。

 ところで、上條恒彦さんはど゛ういう思いで歌っていたのだろう。
ちょっとフアンだ。


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