虚空架橋 002



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風の粒子に刻まれた旋律が

まわりこみ

ぼくの意識をからめとる


時間が痺れ

きみを見失う一瞬


ぼくは耳だ


そんな一瞬のことなど忘れて

歌っているのもぼくだ


初夏の明度の風を吸い






写真 及川恒平    言葉 糸田ともよ


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Copyright©2001-2003 Kouhei Oikawa(kohe@music.email.ne.jp)