及川恒平コンサート
 
2005/12/3 中森花器店
場所 札幌市、中森花器店コンテンポラリースペース
日時 2005年12月3日(土) 開演/20:00
出演 及川恒平
 
当日歌ったSONG(順不同)

歌う川
ゆきのこねこ
地下書店
空の扉
風のゆくえ
平原にて
春と修羅
引き潮
咲(わら)って
ほしのはだ
大雪の日
冬のロボット

ほか
 
 2005年 12月 06日記

及川恒平ライブそして鴨かも川
12月3日夕、急に決めた事なので、多くの人にお知らせできなかったが
及川恒平ソロライブがテンポラリースペースで開かれた。
白眉のライブだった。68分間、語りはほとんど無し。1曲ごとに拍手もなく
深い緊張感が次々と唄われる彼の声、響き、歌にはあった。
ある志(こころざし)のような眼差しの垂直な高み、深み
そのしんとした空気が、その場を支配していた。
人と場が及川恒平の声を中心に一体となって、共通の想い、感情を
見詰めていたのかも知れない。少なくとも私にはそういう時間だった。
この場所ではこれが最後のコンサートかもしれない、そういう気持ちが
場所とそこで出会った人への眼差しの深さとなって声に顕われていた
のだと想う。12月に入ってすぐ一つの裁判が決着し、立ち退きの判決
がでた。今月に、ここは閉鎖される。そんな危機的状況の時にこの
ライブは開かれた。聴衆の方々にその事実を知らせてはいなかった。
知っていたのは及川さんほかひとりふたりだった。あえて知らせる氣は
私にはなかった。なにか及川さんの声以外に余計なものはつけたくなかった。
そしてその通りのライブだった。68分の後に湧き上がるように、拍手が
響いた。ゆっくりと鳴り止まぬように・・・。恒平さん本当にありがとう。
                          
                               by KAKITEN