造形作品でみる
 岡本忠成アニメーションの世界 

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造形作品でみる岡本忠成アニメーションの世界

2004年4月6日(火)→6月27日(日) 7月6日(火)→8月29火(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)
料金/一般200円 大学生・シニア70円 高校生40円 小中学生無料
協力/(株)エコー、保坂純子
岡本忠成アニメーション作品の上映は以下にて

《日本アニメーション映画史》
7月6日(火)→8月29火(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール

東京国立近代美術館フィルムセンター

〒104-0031東京都中央区京橋3-7-6 ハローダイアル03-5777-8600
《交通》地下鉄銀座線京橋駅 浅草線宝町駅 有楽町線銀座一丁目駅


岡本忠成(1932-1990)

 岡本さんの作品『南無一病息災』に歌と演奏、語りで参加させていただいたのは1973年のことだ。
 それ以前での彼とのかかわりとしては、六文銭の演奏で参加したことがある。数台の映写機を同時に作動させて、僕らが生演奏するというものだった。『十二月の歌』『おさみし谷の別れ歌』などだったと思う。その草月会館での印象が非常に強かったので、岡本さんに音楽をやらないかと言われたときはうれしかった。

 さて、どんな絵にあわせて音楽を書き演奏するのかと伺ったら、ない、とおっしゃった。すべて、僕の歌唱、演奏にあわせて製作していくのだと言う。いただいた台本には、歌詞と語りになる部分と、わずかに絵の下書きがあった。ごらんになっていただくとわかるけれど、僕の呼吸にあわせて絵が動く。大変な作業だったと、あとから知った。
 20分に満たないはずのアニメーションを完成させるエネルギーは、発想から、実際の製作まで、実は気の遠くなるような仕事なのだ。比類するものは、あえていうと一本の演劇の創作だろうか。

 その後僕は音楽、歌担当として、『虹に向って』など二本の作品に参加できたことを、誇らしく思うが、本当はもっと参加する機会がほしかった。

 岡本さんが趣味にしていたテニスもたった一度いっしょにゲームを楽しんだだけだった。もちろん、その後のビールは当然のんだけれど・・・。

 数年前、横浜イギリス館で『南無一病息災』を上映させていただいた。原作の音を消して映写し、生演奏と歌唱、語りをこころみた。これはこれでよかったのだと思う。

『南無一病息災』 に使われた造形作品


『虹に向って』に使われた造形作品

以上3点今回のチラシより

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